梅の産地・和歌山県で、特別農法で育てられた南高梅をじっくりと漬け込み、2008年より長期間にわたり熟成させた梅酒です。
口に含んだ瞬間のファーストタッチから、喉ごしまで、全てに熟成から生まれた味わいをお楽しみいただけ、ワイングラスでストレート、またウィスキーのようにロックで大人ならではの時間を楽しめます。
またGI和歌山梅酒に認定され、正真正銘の和歌山生まれ、和歌山育ちの梅酒となります。
梅の産地 和歌山で酒蔵を続けてきた中野BCでは、梅を変えたり、ブレンドを変えたりしながら様々な梅酒の魅力を引き出してきました。特に熟成させた梅酒の深みを増した味わいには、きっと世界が広がる感覚を楽しんでいただけるのではないかと生まれたのが「長期熟成梅酒 長久」です。
梅酒は熟成されることで甘さや酸味がまろやかになり、少し渋みのような香ばしさが出てきます。特に長久に使用されている梅は大地の恵みをガッツリと吸収したかのようなワイルドさがあり、出来た当初(2009年頃)から野性味のあるテイストに仕上がっていました。
時を重ねることで黄金色だった色合いはチョコレートのような琥珀色に変化。少しスモーキーさと渋みがあらわれ、ウィスキーのような味わいに梅の旨味が加わっているのを楽しめます。
「梅酒は甘いから・・・」と敬遠してきた方に、ぜひ味わっていただきたい。大人な梅酒へと仕上がりました。
ワイングラスやロックグラスなどBARのような雰囲気で、本格チョコレートなどに合わせて頂けます。また、カシューナッツやスモークチーズなど、少し塩味がありつつもマイルドな味わいのおつまみに合わせて頂くと抜群です。
「和歌山梅酒」が、酒類の地理的表示(GI:Geographical Indication)の指定を受けました。
国税庁長官が指定するもので、リキュールでは全国初となります。
和歌山梅酒の主な生産基準
「梅の実には県内で収穫された新鮮な青梅又は完熟梅のみを用いたものであること」や「製造時や熟成などは和歌山県内で行われること」があり、正真正銘、和歌山生まれ、和歌山育ちの梅酒であることを表現できます。
梅の実には県内で収穫された新鮮な青梅、または完熟梅の実を使用。浸漬作業、貯蔵、詰め作業をすべて県内で行うなどが主な生産基準となっております。
地理的表示(GI)保護制度とは
地域には長年培われた特別な生産方法や、気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質や評価を獲得するに至った産品が多く存在します。これらの産品のうち、品質や社会的評価など確立した特性が産地と結び付いている産品について、その名称を知的財産として保護する制度が「地理的表示(GI:Geographical Indication)保護制度」です。
GIに認定された"一定の基準を"満たす生産者だけが商品に専用のロゴマークを使用できブランド力が大きく高まると期待されています。特に海外ではGI指定商品に高い信頼性があるため、ビジネスチャンス面でも期待が高まっています。
「長期熟成梅酒 長久」には山本 譲氏の“キトサン農法”※1 で育てられた南高梅を使用しています。農林水産省のガイドラインで、化学合成農薬と化学肥料を慣行の50%以上減らした農産物※2 を栽培している畑で、特別栽培農産物ほ場にも認定されております。
土地や周囲の環境、年月など様々な条件がそろわないと認められることのない農法。
梅への情熱で、それまでの育て方とは違う、もっと良い梅作りをとの思いで、様々な研究機関や周囲の協力を受けながら、試行錯誤した末にたどり着いた育て方を続けています。
※1 「キトサン」とは、カニやエビの殻や昆虫の甲羅に含まれていて、「放線菌」のエサとなる天然物質で、細胞を活性化し、作物に活力を与えます。「キトサン」を食べる「放線菌」は抗生物質を出して、病害菌を弱らせる働きのある菌です。この「キトサン」溶液を減農薬・減肥の栽培が可能となり、ひいては環境保護にもつながります。
※2 各地の実情に合わせた基準を県が決める