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日本酒の愛好家必見!
”燗酒”は温かな酒の中に広がる魔法、至福の一杯です。燗酒を知ると日本酒の奥深い世界への扉が開かれます。
この特集では、燗酒の飲み方や、温度帯ごとに異なる楽しみ方をご紹介します。
また、おすすめの銘柄や燗酒の楽しみ方もご紹介。温もりと味わいの調和が生み出す、贅沢な瞬間に浸りましょう。


燗酒のメリットは?

お酒自体を温めて飲むのは、日本酒ならではの飲み方でもあり、燗酒は日本の伝統的な飲み物でもあります。
燗酒を飲むオススメポイントを3つご紹介いたします!

●香りを楽しむ
燗酒を温めることで日本酒の香りがより豊かに感じられ、風味が引き立ちます。日本酒に含まれるアルコールや香り成分など、揮発性の高い成分の蒸発がおこるためです。
常温ではおさえられていた微細な香りが引き出され、同じお酒でもまた違った顔を見せてくれます。

●風味を楽しむ
温度が上がることで、日本酒の味わいが変わり、新たな風味を楽しむことができます。また燗酒はアルコールの感じ方を穏やかにし、飲みごたえを感じつつも、過度なアルコール感を抑えます。
日本酒は5度毎に名称が代わります。その温度別に燗酒を楽しむことで、同じ酒でもさまざまな味わいを堪能できます。

●温かさを楽しむ
寒い冬で冷たくなったカラダを、夏の冷房で冷えたカラダを。燗酒は内側からカラダを温めてくれる存在です。またアルコールは体温に近い温度であると吸収が良くなります。温かい日本酒だとアルコールの吸収が早く、飲みすぎることなく適度に酔うことが出来ます。

このように燗酒は日本酒愛好家にとって魅力的な選択肢であり、季節や状況に応じて楽しむことができます。



鍋×日本酒のすゝめ!

鍋料理に日本酒を合わせることで「うま味の相乗効果」が生まれるのはご存じでしょうか?

うま味成分の代表的なものには、グルタミン酸(アミノ酸)とイノシン酸(核酸系うま味物質)がありますが、この2つを組み合わせることで「うま味の相乗効果」が生まれると科学的に発見されました。
鍋のおいしさの秘訣は「割下(スープ)」。かつお出汁、昆布出汁、魚介などのうま味成分が引き出された出汁に、さらに野菜や肉など具材の旨みが加わったのが割下ですが、イノシン酸を含むものが多く、日本酒にはアミノ酸のグルタミン酸やアラニンが含まれています。

日本酒と鍋を合わせることで、「うま味の相乗効果」が生まれます。鍋に合うお酒と言えるでしょう。

オススメのお酒


おでん&純米吟醸「超久」
カツオと昆布の合わせ出汁に味をつけた割下に、練り物や野菜、たまごなどの具材を長時間煮込み料理。
色々な食材を出汁で煮込み、旨味のしみ込んだ食材と飲むには、柔らかな甘みのあるこのお酒がよく合います。
オススメ温度帯:30度





すき焼き&純米酒「紀伊国屋文左衛門」
砂糖と醤油の甘辛い味で牛肉を煮る鍋料理。関西は、肉を焼いて、砂糖・醤油で直接味付けをしてから野菜を入れて煮込む。特に関西風が合います。
しっかりとした味付けの鍋になるので、甘酸のしっかりしたこのお酒が合います。
オススメ温度帯:40度





鶏の水炊き&「長久」特撰本醸造
水を張った鍋に、鶏肉や野菜などの食材を入れて調理する鍋料理。
さっぱりと食材を頂く水炊きには、食材の味を邪魔しないこのお酒がよく合います。
オススメ温度帯:40~45度






燗酒の簡単なつくり方!


■準備するもの
・耐熱のコップ(陶器の方が冷めにくいです)
・どんぶり
・湯沸し器(ポットやお鍋)

■作り方は簡単な3ステップ
1.お湯を沸かしてドンブリに入れる
2.耐熱のコップにお酒を入れてラップを軽くかける
3.ドンブリのお湯にコップをつけて5分待つ

■コツ!!
温度編
熱湯を使用し、器を先に温めて、お酒を入れています。
5分程度で温度は40~50度程度になります。
コップや徳利の腹部分をグッと手で握り、手を放したくなるくらいの熱さであれば50度くらいです。
※寒い地方の方はもう少し長くか、コップを小さくしてみて!
※沸騰した鍋に入れるのは温度が上がりすぎます。

コップの大きさ編
コップはマグカップより小さい物がおすすめ。
大きすぎると中心まで熱が伝わりません。小さい場合はすぐ温まるのでご注意を!

グッズ編
もっとこだわるならコップを『とっくり』にチェンジ!
100円均一ショップにも様々な種類がありました♪
また温度計でチェックするのもおすすめ!
お酒は温度によって名前が変わり、味わい・香りも変わります。
このお酒はこの温度帯がピッタリ!なんて探してみるのもおすすめです♪





平盃
飲み口が開いている器はお酒の温度が下がりやすいため、熱めにしたお酒をスッと飲むのに適しています。また口の左右にも広がりやすい為、舌全体で味わいを感じる事が出来ます。

お猪口
温度を保ちやすいお猪口はじっくりと少しずつ飲むのに適しています。垂直に近い飲み口は舌の奥までグッと味わいを感じる事が出来ます。
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